
炭化水素系洗浄装置廃液中の
残留洗浄剤の回収によるコスト低減と
二酸化炭素排出量の削減 】
本報告書は、洗浄設備の省エネ及びコスト低減について、日夜、御検討されている御担当者に、ご参照頂けるよう作成いたしました。
炭化水素(ナフテン.パラフィン)系洗浄剤を使用する洗浄装置の普及が盛んになり、
数台の洗浄装置を使用する時代となりました。
洗浄装置は多量の廃液を発生し、廃油とし、産廃業者に廃棄処理されていますのが現状です。ところが、この廃油中に貴重な洗浄剤が、想像以上多量に含まれている事をご存知でしょうか。
この度、弊社では、70%以上の汚染度の廃液中洗浄剤成分をさらに蒸留回収可能な、
「特別仕様の小型真空蒸留装置」を設計開発を致しました。
この装置によって、今まで廃棄していた廃油から、さらに、洗浄剤を蒸留再生する事が、可能になり、貴重な洗浄剤を再回収再利用することが出来るようになりました。
ここにその実績効果が実証されましたので、報告書としてまとめました。
是非、ご参照、ご検討の程、お願い致します。
① コスト低減の効果増大
② ISO評価の効果増大
③ 二酸化炭素排出量の削減効果増大
弊社では、実機規模試験機を使用して、廃液中洗浄剤の回収試験を行っておりますので、是非ご用命ください。
試験結果は、貴社特別仕様の設計基準の把握を可能とし、さらに現状把握の資料にしていただければ幸いです。
自動真空蒸留装置SL型特別仕様の紹介
1.SL型特別仕様の特徴
○ 洗浄装置廃液中の炭化水素系洗浄剤の再生回収を目的とします。
○ 廃液の汚染度70%以上でも再生回収可能な設計です。
○ 本装置からの、最終廃液中の炭化水素洗浄剤損失は3%以下となります。
○ 高減圧蒸留にて、低温蒸留が可能となり、洗浄剤の劣化を防止します。
○ 洗浄装置の附帯設備として、洗浄剤浄化の目的に使用可能です。
○ 加熱源は、電気方式が標準ですが、蒸気方式も可能です。
2.SL型特別仕様の安全性
○ 制御盤は内圧防爆仕様にて安全確保しています。
○ 温度自動検出制御にて、常時、異常温度管理します。
○ 液面自動検出制御にて、常時、異常液面管理します。
3.SL型特別仕様のユーティリティ
お問い合わせください。
4.実績ランニングコスト及びメリット例
受注物件NO.SER-99761の場合
(1)調査データ
① 月平均廃液処理量 6700L/M
② 廃液中洗浄剤含有量 74.3%
③ 廃棄ロス洗浄剤量 4978L/M
(2)月間ランニングコスト
① 稼動時間 331.9h
② 電気(本体) 62,928円
③ 電気(チラー) 9,559円
④ 合計ランニングコスト 72,487円
(3)月間金額的メリット
① 再生回収液金額 827,575円
② 金額メリット 755,088円
(4)二酸化炭素排出量
① 消費量と廃油量の削減 7094kg
② 二酸化炭素排出量の削減 20.7t
受注物件NO.SER-99881の場合
(1)調査データ
① 月平均廃液処理量 5000L/M
② 廃液中洗浄剤含有量 44.55%
③ 廃棄ロス洗浄剤量 2225L/M
(2)月間ランニングコスト
① 稼動時間 148.3h
② 電気(本体) 28,118円
③ 電気(チラー) 4,271円
④ ランニングコスト 32,389円
(3)月間金額的メリット
① 再生回収液金額 369,915円
② 金額メリット 337,526円
(4)月間二酸化炭素排出量
① 消費量と廃油量の削減 3171kg
② 二酸化炭素排出量の削減 9.1t
真空蒸留装置のご計画にあたり、判断材料としてランニンコスト及びメリット計算
報告書を作成致します。
実機規模試験機を使用して、廃液中洗浄剤の回収試験を行っております。
廃液サンプルを4Lいただければ、回収可能量を報告いたします。